剣道着・袴の正しい着方とたたみ方|基本の動作で美しく
剣道は「礼に始まり、礼に終わる」武道であり、稽古着である剣道着と袴の着こなし方やたたみ方にも、その精神が表れています。着装を正しく行うことは、見た目の美しさだけでなく、稽古への心構えを整えることにもつながります。
ここでは、剣道を始めたばかりの方が知っておきたい、剣道着と袴の正しい着方、そして意外と難しいたたみ方について、具体的な手順を分かりやすく解説します。
【着方】基本の動作で美しく着こなす
1. 剣道着の着方
剣道着は、和服の原則である「右前(うぜん)」で着用します。
腕を通す: まず、左袖から腕を通し、次に右袖を通します。
紐を結ぶ: 剣道着には内側と外側にそれぞれ紐があります。
内側の紐: まず、道着の右側を体に当て、内側の紐を背中で交差させ、胸の前で蝶結びします。
外側の紐: 内側の紐を結んだ後、道着の左側を重ね、外側の紐を胸の前でしっかりと蝶結びします。
2. 袴の着方
袴は、ズボンのように足を一本ずつ通して履きます。
前紐を結ぶ: 袴の前紐を腰骨の上あたりに合わせ、後ろで交差させ、前でしっかりと蝶結びをします。この時、少しお腹をへこませて結ぶと、緩みにくくなります。
ヘラを差し込む: 袴の後ろには「腰板(こしいた)」という板があり、その裏には「ヘラ」と呼ばれる小さな板が付いています。このヘラを、先ほど結んだ前紐に差し込みます。これにより、袴がずり落ちるのを防ぎます。
後ろ紐を結ぶ: 後ろ紐を前に回し、中心で交差させ、前紐の下をくぐらせてから、上に出た紐をしっかりと蝶結びします。
💡着こなしのポイント!
稽古着を着た後は、背中のシワを下に引っ張って伸ばし、きれいに整えましょう。
袴を履く位置は、足首が少し見える程度が理想的です。長すぎると転倒の原因になります。
【たたみ方】礼儀作法を身につける
剣道着と袴は、稽古を終えた後の手入れも大切です。正しいたたみ方をマスターして、次の稽古に備えましょう。
1. 剣道着のたたみ方
襟を合わせる: 剣道着を広げ、左の襟が上になるように合わせます。
脇で折る: 脇の縫い目に沿って、左右の身頃を内側に折りたたみます。
袖を折る: 左右の袖をそれぞれ身頃の上に重ねるように折りたたみます。
三つ折りにする: 首元から裾に向かって三つ折りにします。
2. 袴のたたみ方
袴のたたみ方は、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、ヒダをきれいに保つために重要な作業です。
ヒダを整える: まず、袴を広げ、前にある5本のヒダを丁寧に整えます。
中心で合わせる: 袴を半分に折り、ヒダの線がずれないように中心で合わせます。
腰板を立てる: 後ろの腰板をまっすぐ立てます。
三つ折りにする: 袴を三つ折りにします。
紐をたたむ: 最後に、前後の紐をきれいにたたんで、袴がほどけないようにまとめます。
このたたみ方を繰り返すことで、袴のヒダがくっきりと保たれ、美しい状態を維持できます。
まとめ
剣道着と袴を正しく着て、きれいにたたむことは、単なる身だしなみではありません。それは、自分自身と道具を大切にする心、そして日々の稽古に対する真摯な姿勢を表すものです。最初は手間取るかもしれませんが、続けるうちに自然とできるようになります。
正しい着装と手入れを習慣づけて、心身ともに充実した剣道ライフを送りましょう。