剣道の「面紐」と「胴紐」正しい結び方:初心者でも完璧!着付けの基本マニュアル
「面紐の結び方がいつもバラバラになる…」
「胴紐が解けてしまって困っている…」
剣道初心者の方にとって、防具の着付け、特に**「面紐」と「胴紐」**の結び方は、最初にぶつかる壁の一つではないでしょうか。
正しい結び方を身につけることは、見た目が美しくなるだけでなく、稽古中の安全を確保するためにも非常に重要です。紐が緩んでいると、防具がズレてケガをしたり、集中力が散漫になったりする原因にもなります。
今回は、剣道の面紐と胴紐の正しい結び方を、初心者の方でも一目でわかるように、それぞれのポイントに絞って分かりやすく解説します。
1. 面紐の正しい結び方
面紐は、面がズレないようにしっかりと固定し、見た目も美しく結ぶことが大切です。
結び方の手順
十字の形を作る:
左右の面紐を交差させて、額の少し下あたりで**「十字」**の形を作ります。
この十字の中心が、面がずれるのを防ぐための重要なポイントです。
紐を巻きつける:
十字に交差させた紐を、後頭部から首の後ろへ回し、一度結びます。
蝶々結びで固定:
首の後ろで結んだ紐を、今度は再び前へ回し、顎の下で**「蝶々結び」**にします。
余った紐を処理:
余った紐は、左右の紐の中に通して垂らします。これにより、紐がぶらぶらすることなく、見た目もスッキリとします。
面紐を締める際の注意点
強すぎず、弱すぎず:
紐を締めすぎると、頭が締め付けられて集中力が散漫になります。
逆に緩すぎると、竹刀が当たったときに面がズレて危険です。
左右均等に:
左右の紐の長さが均等になるように調整しましょう。
2. 胴紐の正しい結び方
胴紐は、胴が体にフィットするようにしっかりと固定します。胴紐の結び方は、大きく分けて2種類あります。
上段の結び方(蝶々結び)
胴の上側にある2本の紐は、面紐と同じように**「蝶々結び」**にします。
下段の結び方(こま結び)
胴の下側にある2本の紐は、稽古中に解けないようにしっかりと固定する**「こま結び(片わな結び)」**をします。
こま結びの手順
輪っかを作る:
紐を交差させて、一方の紐をもう一方の紐の下から通して、輪っかを作ります。
輪っかにもう一方の紐を通す:
もう一方の紐を、先ほど作った輪っかの中に通します。
しっかりと締める:
2本の紐を同時に引っ張り、きつく締めます。これで、稽古中に解けることがありません。
まとめ:正しい着付けは、安全と上達への第一歩
剣道の防具を正しく着けることは、安全を守るだけでなく、あなたの剣道の上達にも繋がります。
面紐と胴紐の正しい結び方をマスターすれば、稽古中に防具がズレるストレスから解放され、剣道に集中できるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、自然と体に染み付いていきます。ぜひ、今回のマニュアルを参考に、完璧な着付けを目指してみてくださいね。