剣道防具の選び方|中級者が失敗しないためのポイント
剣道を続けて数年が経ち、初心者用の防具から「そろそろ買い替えたい」と考える方にとって、中級者向けの防具選びはとても大切です。防具は稽古の質や試合での動きやすさに直結し、上達のスピードにも影響します。ここでは、中級者が失敗しない剣道防具の選び方を詳しく解説します。
1. 中級者が防具を買い替えるタイミング
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初心者用の簡易防具では物足りないと感じる
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面や甲手のクッション性が落ちて打たれると痛みを感じる
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試合に出る機会が増え、より動きやすさ・見栄えが必要になった
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成長期でサイズが合わなくなってきた
➡ 特に中級者は「安全性」と「実用性」のバランスが重要になります。
2. 中級者向け防具の選び方ポイント
① 面(めん)
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フィット感が最重要。頭を振ってもズレないものを選ぶ
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内輪の素材は吸汗性と通気性をチェック
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面金は軽量かつ丈夫なチタンやジュラルミンが人気
② 甲手(こて)
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打たれても痛くない厚みとクッション性
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手首がしなやかに動かせる柔らかさ
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中級者なら消耗の早い甲手はワンランク上のものがおすすめ
③ 胴(どう)
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軽量で動きやすい人工樹脂製か、見栄えの良い竹胴かを選択
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試合に出る場合は見た目も評価されるため、デザイン性も考慮
④ 垂(たれ)
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腰回りにしっかりフィットし、動きを妨げない柔らかさ
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長時間つけても腰や太ももが痛くならないか確認
3. 中級者におすすめの防具スペック
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刺し幅(ミシン目):6mm〜3mm程度
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刺し幅が広いほど柔らかく衝撃吸収性があり、狭いほど丈夫で見栄えが良い
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素材:人工皮革は手入れが簡単でコスパ良し、牛革は耐久性と高級感あり
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軽量タイプ:長時間の稽古や試合で疲れにくい
4. 購入前に確認したいこと
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必ず試着する:サイズ感はカタログだけでは判断できない
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成長期ならサイズ調整可能か確認
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修理やパーツ交換の対応がある販売店を選ぶと安心
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価格帯の目安
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中級者向けセット:5万円〜15万円程度
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高校・大学生や社会人で試合も意識する場合:10万円以上がおすすめ
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5. 中級者がやりがちな失敗例
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見た目だけで購入し、痛みや動きにくさで後悔する
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サイズを大きめに買ってしまいズレやすい
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価格だけで決めて耐久性に不満が出る
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修理対応のないショップで買って不便になる
6. まとめ
中級者にとっての防具選びは、安全性・動きやすさ・耐久性の3点がポイントです。
試合に出る機会が増えるなら、軽量で見栄えも良いものを選ぶとさらにモチベーションも上がります。
「自分の成長に合わせて防具をアップグレードすること」こそ、中級者が上達する大きな一歩です。