剣道の面の面金|種類と特徴を徹底比較
剣道の面(めん)を選ぶとき、意外と見落としがちなのが面金(めんがね)の種類です。面金は顔の防御力だけでなく、視界や打突の感覚にも影響します。この記事では、面金の種類ごとの特徴や選び方のポイントを詳しく解説します。
1. 面金の役割
面金は、面の顔部分にある金属製の格子部分で、以下の役割があります:
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顔や額を守る
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視界を確保する
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呼吸や声の通りを妨げない
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打突時の衝撃を分散する
ポイント:安全性と視界のバランスが重要です。面金の形状や幅で着用感が大きく変わります。
2. 面金の主な種類と特徴
(1)八つ金(やつがね)
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格子が太くしっかりしている
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衝撃吸収力が高く、安全性重視
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視界はやや狭め
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初心者や試合で安全重視の方におすすめ
(2)七つ金(ななつがね)
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八つ金より少し格子が細め
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安全性と視界のバランスが良い
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初級〜中級者に人気
(3)五つ金(いつつがね)
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格子がさらに細く、視界が広い
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衝撃吸収力はやや劣る
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上級者や技術に自信がある方向け
(4)三つ金(みつがね)
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視界が最も広く、軽量
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衝撃吸収力は低め
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試合経験豊富で、防御力より操作性を重視する方に向いている
3. 面金選びのポイント
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安全性重視か視界重視か
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初心者は八つ金や七つ金で安全を確保
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上級者は五つ金や三つ金で操作性や視界を優先
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顔の形やサイズに合わせる
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面金の幅や高さで視界が変わるため、試着して確認
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額や頬骨に当たらないことが重要
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用途で選ぶ
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稽古用:安全性を重視
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試合用:視界や操作性を重視
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4. 面金の素材や加工の違い
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ステンレス製:錆びにくく耐久性あり、メンテナンス簡単
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チタン製:軽量で衝撃吸収力も高い、上級者向け
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銅やアルミ製(稀):軽いが強度は低め
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表面の塗装やコーティングで防錆・美観アップ
ポイント:素材によって重量や耐久性、手入れの手間が変わります。
5. 面金の選び方まとめ
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初心者:八つ金・七つ金で安全第一
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中級者:七つ金・五つ金で視界と安全のバランス
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上級者:五つ金・三つ金で操作性重視
試着して視界や呼吸のしやすさ、重量感を確認することが面金選びで最も重要です。