剣道防具のお手入れ方法:毎日のお手入れで長持ちさせる秘訣
剣道は心技体を磨く素晴らしい武道ですが、稽古で汗をたっぷり吸った防具は、こまめなお手入れが欠かせません。きちんとお手入れをすることで、嫌なニオイを防ぐだけでなく、防具を長持ちさせることができます。
この記事では、剣道防具の部位別にお手入れ方法をわかりやすく解説します。毎日の習慣にして、大切な防具をいつも清潔に保ちましょう。
毎日のお手入れ:稽古後のルーティン
稽古後、汗をかいた防具をそのままにしておくと、カビやニオイの原因になります。帰宅後すぐに取り組むべきお手入れの基本です。
風通しの良い日陰で乾かす
防具袋からすべての防具を取り出し、風通しの良い場所に広げて干します。
直射日光は色褪せや革の劣化の原因になるため、必ず日陰で干しましょう。
扇風機やサーキュレーターを使うと、より効果的に乾かせます。
乾いたタオルで汗を拭き取る
面や小手(甲手)、垂の内側など、特に汗を吸った部分を乾いたタオルで丁寧に拭き取ります。
小手は内部までしっかり乾燥させるために、新聞紙などを詰めるのも有効です。
週に一度のお手入れ:ニオイ対策とカビ予防
毎日のお手入れに加え、週に一度はより丁寧なケアをすることで、防具を清潔に保ち、ニオイやカビの発生を抑えることができます。
面:
面布団(めんぶとん)や内側の生地(内輪・うちわ)を固く絞った濡れタオルで優しく拭きます。
消臭スプレーを使う場合は、剣道防具専用のものを選び、ニオイが気になる部分に軽く吹きかけます。ただし、頻繁な使用は素材を傷める可能性があるので注意しましょう。
小手(甲手):
汗をかきやすい小手は、特にニオイがこもりやすい部位です。
外側だけでなく、内側にも風が通るように広げて干します。
革の部分には、専用のクリームや油を少量塗ると、ひび割れを防ぎ長持ちします。
胴:
胴の内側(乳革・ちちかわ)や、胴の表側を固く絞った濡れタオルで拭き、ホコリや汗を落とします。
胴の縁(ふち)や角の部分は、特にホコリがたまりやすいので、丁寧に拭き取ります。
垂(たれ):
稽古中についた汗や汚れを、固く絞った濡れタオルで拭きます。
垂の帯(おび)の部分も忘れずに拭きましょう。
防具を長持ちさせるための豆知識
防具袋: 稽古後は防具を袋に入れっぱなしにせず、必ず出して乾かしましょう。通気性の良い防具袋を使うことも大切です。
竹刀: 竹刀も竹でできているため、湿気を嫌います。防具と一緒に風通しの良い場所で乾かしましょう。
定期的な専門業者への依頼:
自分でのメンテナンスには限界があります。数年に一度は、専門の業者に防具の修理やクリーニングを依頼することで、より長く快適に使い続けることができます。
まとめ:お手入れは「愛着」を育む時間
剣道防具は、あなたの大切な稽古のパートナーです。
稽古後はすぐに防具袋から出す。
風通しの良い日陰でしっかり乾かす。
定期的に乾いたタオルで汗や汚れを拭き取る。
この3つのポイントを習慣にすることで、ニオイを防ぎ、カビの発生を抑えることができます。日々の小さなお手入れは、防具への愛着を深める時間にもなります。