剣道着の正しい洗濯方法!色落ち・縮みを防いで長持ちさせるコツ
剣道をされている皆さん、稽古で汗をかいた後、剣道着のお手入れはどうされていますか?
「道着が縮んでしまった…」「色がまだらになってしまった…」
そんな経験はありませんか? 剣道着は、正しい方法で洗濯しないと、色落ちや縮み、生地の傷みにつながってしまいます。特に、藍染めの剣道着はデリケートなので、特別な注意が必要です。
今回は、剣道着を長持ちさせるための正しい洗濯方法と、色落ちや縮みを防ぐためのコツを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. 洗濯前の準備:道着と袴を分けるのが鉄則!
まず、洗濯を始める前に、必ず道着と袴を別々にします。これは、袴のヒダ(プリーツ)が洗濯中に絡まったり、シワになったりするのを防ぐためです。
道着(上着):藍染めの場合、色移りしやすいので、他の洗濯物とは分けて単独で洗いましょう。
袴:ヒダが取れないように、きれいに畳んでから洗濯ネットに入れるのがおすすめです。
2. 洗濯方法の選び方:手洗いか洗濯機か?
基本的に、剣道着は手洗いが最も生地を傷めず、縮みを防ぐのに効果的です。しかし、忙しい時は洗濯機を使いたいですよね。どちらの方法でも、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。
(1) 手洗いの場合
洗剤:中性洗剤か、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。漂白剤や蛍光剤入りの洗剤は、色落ちの原因になるので避けてください。
水温:ぬるま湯(30℃以下)か水で洗います。熱いお湯は縮みの原因になるので絶対に避けましょう。
洗い方:
バケツや浴槽に洗剤を溶かした水(またはぬるま湯)を張り、道着を浸します。
15分~30分ほどつけ置きして、汚れを浮かせます。
軽く押し洗い、もしくは足踏み洗いをして汚れを落とします。ゴシゴシ擦らないように注意しましょう。
洗剤が残らないように、十分にすすぎます。
(2) 洗濯機の場合
洗濯ネット:必ず洗濯ネットに入れましょう。特に、藍染めは色落ちしやすいので、色移りを防ぐためにも単独でネットに入れます。
コース:おしゃれ着コースやドライコースなど、優しく洗うコースを選びましょう。
脱水:脱水時間は短めに設定します。1分~3分程度で十分です。脱水しすぎると、シワの原因になったり、藍の色が落ちやすくなったりします。
3. 色落ち・縮みを防ぐためのコツ
コツ①:藍染めの色止めをする
新品の藍染め道着は、色落ちが激しいです。使い始める前に「色止め」をしておくと、色落ちを抑えられます。
方法:
塩水(水1リットルに塩大さじ2杯程度)に道着をつけ置きする。
食酢水(水1リットルに食酢100ml程度)に道着をつけ置きする。
どちらかの方法で、30分ほどつけ置きします。その後、よくすすいでから乾かしてください。
コツ②:日陰で干す
直射日光は、色あせや縮みの原因になります。風通しの良い場所で、必ず日陰に干しましょう。
干し方:
道着:シワを伸ばし、形を整えてから干します。ハンガーにかけて干すのが一般的です。
袴:ヒダをしっかりと伸ばして、物干し竿に跨がせるように干すと、形が崩れにくいです。
コツ③:乾燥機の使用は絶対に避ける
乾燥機は、高温になるため、剣道着の縮みや生地の傷みの最大の原因となります。乾燥機は絶対に使わないでください。
まとめ
剣道着を長く、きれいに使うためには、日々の正しいお手入れが欠かせません。
洗濯前:道着と袴を別々にし、洗濯ネットに入れる。
洗濯時:中性洗剤を使い、水かぬるま湯で優しく洗う。
乾燥時:短時間脱水で、日陰干しにする。乾燥機は使わない。