【決定版】剣道用竹刀の選び方とおすすめ!稽古・試合で差がつく竹刀を徹底解説


竹刀選びで剣道が変わる?自分に「合う一本」を見つけられていますか?

剣道において、**竹刀(しない)**は、単なる道具ではなく、剣道家の魂とも言える大切なものです。しかし、竹刀には様々な種類や規格があり、「どれを選べばいいのか分からない」「いつも何となく買っている」という方も多いのではないでしょうか。

竹刀は、あなたの剣風、握り、体の大きさに合っているかどうかで、打突の正確性やスピード、手の内の感覚が大きく変わってきます。自分に合わない竹刀を使っていると、上達の妨げになるだけでなく、竹刀がすぐに割れてしまう原因にもなります。

この記事では、初心者から経験者まで、すべての方が**後悔しない「自分に最適な竹刀」**を見つけられるよう、竹刀の選び方の基本から、稽古・試合用のおすすめのモデルまでを徹底的に解説します。

正しい知識を身につけ、あなたの剣道をさらに高める**「最高の相棒」**を見つけましょう。

1. 剣道用竹刀の基本知識:規格と素材

竹刀を選ぶ前に、まずは剣道のルールで定められた**「規格」と、竹刀の「素材」**について理解しておく必要があります。

A. 必須の「規格」(全日本剣道連盟の規定)

竹刀は、使用者の年齢や性別によって長さと重さが厳しく定められています。試合に出る場合は、この規格から外れた竹刀は使用できません

区分年齢目安長さ(最大)重さ(最小)
小学生10歳~12歳3.7尺(約112cm)420g以上(男女共通)
中学生13歳~15歳3.8尺(約115cm)440g以上(男女共通)
高校生16歳~18歳3.9尺(約118cm)480g以上(男子)/ 420g以上(女子)
一般18歳以上3.9尺(約118cm)510g以上(男子)/ 440g以上(女子)

B. 竹刀の素材:真竹と桂竹の違い

竹刀の素材は主に**真竹(まだけ)桂竹(けいちく)**の2種類があります。

  • 真竹(まだけ):竹刀の最高級品とされます。粘りがあり、割れにくく、ささくれになりにくい特性を持ちます。手に馴染む感触が良く、長く愛用できますが、価格は高めです。試合用やここぞという稽古におすすめです。

  • 桂竹(けいちく):真竹に比べて安価で、軽く、加工しやすい竹です。ささくれやすく、寿命は短い傾向がありますが、価格が安いため日常の激しい稽古に心置きなく使えます。

2. 剣風に合わせる!竹刀の「型」の種類と選び方

規格と素材の知識を得たら、次はあなたの**剣風(スタイル)**に合わせて竹刀の「型(バランス)」を選びます。この選び方が、打突の感覚を大きく左右します。

A. 胴張り型(どうばり)

  • 特徴手元(鍔側)が太く、剣先に向かって細くなっています。重心が手元に寄るため、軽く感じやすく素早い操作がしやすいのが特徴です。

  • おすすめの剣風攻めを重視し、連続技や素早い返し技を得意とする人。細かな手の内操作を重視する人におすすめです。

B. 実戦型(じっせん)

  • 特徴:胴張りと古刀型の中間。胴が比較的細く、バランスが取れています。近年、試合で最も多く使われている型です。

  • おすすめの剣風万能型で、攻めと守りのバランスを取りたい人。竹刀全体のバランスを重視し、スムーズな振り上げを求める人におすすめです。

C. 古刀型(ことう)

  • 特徴全体的に太さが均一で、重さが竹刀全体に分散しています。重心が剣先に近いため、竹刀本来の重みを感じやすく、打突に重さが出やすいのが特徴です。

  • おすすめの剣風一撃必殺の重い打突を重視する人。昔ながらの剣道を志向し、体全体を使った大きな振りを重視する人におすすめです。

3. 【目的別】おすすめの竹刀と選び方

稽古用のおすすめ竹刀:経済性と耐久性の両立

激しい打ち込みや基礎練習で竹刀が消耗することを考えると、経済性と耐久性のバランスが重要です。

  • おすすめ桂竹の実戦型または普及型

  • ポイント:桂竹でも、竹の繊維が密で肉厚なものを選ぶと、耐久性が向上します。割れやすい部分を補強した**「節揃(ふしぞろい)」**タイプも稽古には向いています。

試合用のおすすめ竹刀:感触と粘りを重視

試合では、手の内の感覚集中力が重要になります。打突時の**「粘り」「手の馴染みやすさ」**を重視しましょう。

  • おすすめ真竹の胴張り型または実戦型

  • ポイント:試合直前に新しい竹刀に替えるのは避け、稽古で手の内を慣らした真竹を選びましょう。古刀型を使っている場合は、**打突の「重さ」**が相手に伝わりやすい古刀型も選択肢に入ります。

特殊な竹刀:カーボン竹刀

  • 特徴:竹の代わりにカーボン素材を使い、耐久性が非常に高い竹刀です。

  • メリット折れる心配がほとんどないため、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れます。

  • デメリット:打突時の竹独特の感触が失われるため、稽古の質を重視する上級者は避ける傾向があります。使用する場合は、試合規定を必ず確認してください。

4. 竹刀の寿命を延ばすための「手入れ」の鉄則

どんなに良い竹刀でも、手入れを怠るとすぐに割れてしまいます。

1. **「やすり」と「油」**による定期的な手入れ

  • ささくれの除去:稽古後、竹の表面をチェックし、ささくれを見つけたら**紙やすり(サンドペーパー)**で丁寧に削り取りましょう。ささくれを放置すると、そこから割れが広がりやすくなります。

  • 油の塗布:乾燥を防ぐため、竹刀油や**植物性の油(椿油など)を布に含ませ、竹全体に薄く塗り込みます。油分が竹の「粘り」**を保ち、割れにくくします。

2. 保管は「乾燥・高温多湿」を避ける

竹刀を直射日光の当たる場所や、車のトランクなど高温になる場所に放置すると、急激な乾燥で竹が割れやすくなります。風通しの良い、湿気の少ない場所で保管しましょう。

3. 「つる」の緩みをチェック

竹刀がバラけないように締めている**「つる(弦)」**が緩んでいると、竹刀のバランスが悪くなるだけでなく、竹が割れやすくなります。つるが緩んだら、必ず締め直しましょう。

まとめ:最高の竹刀があなたの剣道を変える

竹刀選びは、あなたの剣道生活を左右する重要な決断です。

  • まずは規格を厳守し、真竹か桂竹かを予算と用途で決める。

  • 自分の剣風に合わせ、胴張り型、実戦型、古刀型から最適なバランスを選ぶ。

  • 手入れを欠かさず行い、竹刀の寿命を延ばす。

このガイドを参考に、**「この一本!」**と思える最高の竹刀を見つけ出し、日々の稽古に邁進してください。

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