剣道防具の買い替え時期はいつ?耐久性と安全性をチェックするポイント
「今の防具、いつから使っているっけ…?」
剣道を続けていると、誰もが一度は考えるのが防具の買い替え時期です。稽古を重ねるたびに、防具は私たちの体の一部となり、打突の衝撃から身を守ってくれます。しかし、どんなに大切に使っていても、防具は徐々に劣化していきます。
劣化した防具を使い続けると、見た目が悪いだけでなく、安全性が低下し、大きな怪我につながる危険性もあります。この記事では、剣道防具の買い替え時期を判断するための具体的なチェックポイントと、より長く使い続けるためのヒントを解説します。
1. なぜ買い替えが必要なのか?安全性を保つための3つの理由
防具は、竹刀の衝撃から体を守るための大切な道具です。買い替えが必要な理由は、主に以下の3つです。
衝撃吸収性能の低下:
面や小手、垂などは、中のクッション材が長年の使用でへたってきます。衝撃を吸収する能力が低下すると、打突の衝撃がダイレクトに体に伝わり、怪我のリスクが高まります。
糸のほつれや破れ:
ほつれたり破れたりした部分があると、そこから劣化がさらに進み、防具全体の耐久性が失われます。特に、面の内側や小手の甲の破れは、怪我につながる恐れがあります。
衛生面の問題:
汗や皮脂が染み込んだ防具は、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。不衛生な状態の防具を使い続けると、皮膚トラブルの原因になることもあります。
2. 買い替え時期を判断する!防具ごとのチェックポイント
「そろそろかな?」と思ったら、以下のポイントをチェックしてみましょう。
面
面布団のへたり: 打たれる部分の布団が薄く、へたっていないか確認しましょう。衝撃が伝わりやすくなっている証拠です。
内輪(あごの部分)の破れ: 傷みが激しい場合は、交換や修理が必要です。
面紐、面乳革の劣化: 切れかかっていたり、ひび割れがあったりしないか確認しましょう。
小手
甲のへたり: 竹刀で打たれる甲の部分が硬くなり、衝撃を吸収できなくなっていないか確認します。
手の内の破れ: 手のひら側の革が破れたり、穴が開いていないか確認しましょう。手の内が破れていると、竹刀を握る力が伝わりにくくなります。
縫い糸のほつれ: 特に打突を受ける部分の糸がほつれていないか、よく見てみましょう。
胴
胴台の割れ: 表面にひび割れや深い傷がないか確認します。
ヘリ革や綴じ紐の劣化: ヘリ革が剥がれていたり、綴じ紐が切れていたりしないかチェックしましょう。
垂
大垂のへたり: 竹刀を受ける中心部分がへたっていないか確認しましょう。
3. 買い替え時期を延ばす!防具を長持ちさせるための手入れ術
正しい手入れをすることで、防具の寿命を延ばし、安全性を長く保つことができます。
稽古後の陰干し: 稽古が終わったら、すぐに防具を袋にしまわず、風通しの良い場所で陰干しをしましょう。湿気を飛ばすことで、カビの発生を防ぎます。
定期的な拭き掃除: 汗や汚れを、固く絞った濡れタオルで優しく拭き取りましょう。
修理に出す: 糸のほつれや小さな破れは、放置せずに早めに専門店に修理に出しましょう。早めの修理が、大きなダメージを防ぎます。
まとめ
剣道防具の買い替え時期は、一概に「何年」とは言えません。しかし、今回ご紹介したチェックポイントを定期的に確認することで、防具の耐久性と安全性を正確に判断することができます。
見た目が少し古くなったからといってすぐに買い替える必要はありませんが、衝撃吸収性が失われたり、安全性が脅かされるような状態になった場合は、迷わず新しいものに買い替えましょう。
正しい手入れと定期的な点検で、大切な防具を長く使い、安全な剣道ライフを楽しんでください。