剣道防具の選び方|上級者が押さえるべきポイントとおすすめ選び方
剣道を長く続けて上級者になってくると、防具選び一つで練習効率や試合でのパフォーマンスに大きな差が出ます。「もっと自分に合った防具がほしい」「上級者としての実戦に耐える防具は?」と悩んでいる方も多いでしょう。この記事では、上級者が防具を選ぶ際のポイントやおすすめのブランド、ケア方法まで詳しく解説します。
1. 上級者向け防具選びの基本ポイント
上級者が防具を選ぶ際には、以下の点を重視しましょう。
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剣道スタイルとの相性
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面・小手・胴・垂れの形状や硬さで、攻めや受けの動きが変わります。
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例えば、攻撃的な剣道を好む人は軽量で動きやすい防具が向いています。守りを重視する方は、衝撃吸収性の高い防具がおすすめです。
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素材の質
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上級者は耐久性だけでなく、通気性や肌触りも重要です。
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面や小手は革の柔らかさや厚さ、胴は漆塗りか布張りかによって打突感が変わります。
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サイズとフィット感
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練習や試合での動きを妨げないフィット感が必要です。
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上級者は特に、首元の面金の位置、垂れの長さ、胴の肩紐の締め具合など細部にこだわります。
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重量バランス
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面の重さ、胴の重さ、垂れのボリュームが全体のバランスに影響します。
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軽すぎると打突感が薄れ、重すぎるとスピードが落ちるため、自分の体格とスタイルに合った重さを選ぶことが重要です。
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2. 上級者向けおすすめ防具の種類
上級者向けの防具は、耐久性・打突感・動きやすさのバランスが良い製品が多いです。
(1) 面
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頭部保護の精密性
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面金の形状や角度、内側のクッション材の厚みで打突感が変化。
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素材
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高級革を使用した面は柔らかく、汗をかいても蒸れにくい。
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例:伝統的な手刺し面や、軽量型で動きやすい織刺し面。
(2) 小手
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手首の保護と操作性
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上級者は攻めやすさを優先し、手首の動きが妨げられない小さめの型を選ぶこともあります。
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耐久性
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高級革や厚手の手刺しで耐久性がアップ。
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(3) 胴
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打突感
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竹胴、布胴、漆塗りなどで打突感が変わります。
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上級者は軽量で硬すぎない布張り胴や、打突の反発を重視する漆塗り胴を選ぶ傾向があります。
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肩の可動性
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肩紐の調整で攻めやすさが変化します。
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(4) 垂れ
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動きやすさ
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下半身の動きを妨げない軽量タイプが上級者向き。
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防御性
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打突の衝撃吸収と体側の保護を両立する厚みが重要です。
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3. 上級者が防具を選ぶ際のチェックポイント
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打突感の確認
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実際に素振りや打突をして、手応えや衝撃吸収を確認。
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着用感の確認
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首や肩、腰まわりに違和感がないか、試合中の動きを想定してチェック。
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耐久性の確認
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手刺し防具や高級素材は長く使えるが、メンテナンスも必要。
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ブランド・製造方法の確認
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上級者向けのブランドや職人手刺しの製品は、耐久性と打突感に優れる場合が多い。
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4. 防具のメンテナンスと寿命
上級者は防具の寿命を延ばすために、日頃の手入れも重要です。
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面・小手:使用後は陰干しして湿気を取る。革用クリームで柔軟性を保つ。
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胴:布張り胴は乾拭き、漆塗り胴は専用クロスで手入れ。
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垂れ:軽く叩いて形を整え、湿気を取る。
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全体:長期間使う場合は、定期的な縫い直しや補強を検討。
5. まとめ
上級者の防具選びは、素材・サイズ・打突感・耐久性・動きやすさのバランスが重要です。自分の剣道スタイルに合った防具を選ぶことで、練習効率や試合でのパフォーマンスを最大化できます。また、防具の手入れやメンテナンスも、長く使うためには欠かせません。
上級者は、防具の細部にまでこだわることで、技術向上と試合での安定した動きを実現できます。自分に合った防具を見つけ、より充実した剣道ライフを送りましょう。