竹刀の種類と選び方ガイド!初心者から上級者まで、自分に合った一本を見つけよう
剣道において、竹刀は単なる打突の道具ではありません。それは、剣士の分身であり、技と心を表現する大切なパートナーです。
しかし、いざ新しい竹刀を選ぼうと思っても、お店にはたくさんの種類が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
今回は、竹刀の種類と、初心者から上級者まで、自分のレベルに合った選び方を分かりやすく解説します。この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの一本が見つかるはずです。
1. 竹刀の基本!まずは「サイズ」と「重さ」を知ろう
剣道では、年齢や性別によって竹刀のサイズ(長さと重さ)が厳格に定められています。まずは、自分の規定に合ったものを選びましょう。
対象 | サイズ(長さ) | 重さ(グラム) |
小学生 | 37(約114cm) | 約440g |
中学生 | 38(約117cm) | 約480g |
高校生 | 39(約120cm) | 約510g |
大学生・一般 | 39(約120cm) | 男性約510g以上<br>女性約440g以上 |
注意点:
初心者の方や、まだ竹刀を扱うことに慣れていない方は、規定の範囲内で少し軽めのものを選ぶと、腕への負担が少なく、素振りがしやすくなります。
試合に出る場合は、規定のサイズと重さを厳守する必要があります。
2. 竹刀の「形」と「バランス」による違いとは?
竹刀には、剣先の部分が太いものや、持ち手(柄)が太いものなど、様々な「形」があります。この形の違いが、竹刀のバランス、つまり「重心」を変え、打突の感覚に大きな影響を与えます。
① 胴張り型(どうばりがた)
特徴: 胴部分が太く、竹刀全体の重心が手元に近くなります。
メリット: 軽く感じられるため、素早い連続技や、引き技が打ちやすくなります。手首のスナップを効かせた打突にも向いています。
こんな人におすすめ:
初心者: 軽く感じられるため、竹刀を振ることに慣れるのに最適です。
小柄な人: 竹刀を軽快に扱いたい人。
② 実戦型(じっせんがた)
特徴: 竹刀全体が均一に太く、重心が剣先寄りにあります。
メリット: 打突時に竹刀の重さが乗るため、重みのある一撃を放ちやすくなります。
こんな人におすすめ:
上級者: 自分の力でしっかりと竹刀をコントロールしたい人。
打ち込みを重視する人: 重みのある打突を身につけたい人。
③ 古刀型(ことうがた)
特徴: 剣先が細く、重心が手元に近い、最も伝統的な形です。
メリット: 実戦型と同様に、重厚感のある打突が特徴です。打突後の引きがスムーズで、次の技へ移行しやすいという利点もあります。
こんな人におすすめ:
上級者: 剣の切れ味を追求したい人。
返し技や抜き技を多用する人: 竹刀の操作性を重視したい人。
3. レベル別!自分に合った竹刀選びのポイント
初心者(入門〜)
選び方: 最初は、竹刀の扱いに慣れることが大切です。まずは、バランスの良い胴張り型の竹刀から始めるのがおすすめです。
購入のヒント: 組み立て済みの「完成品」を購入すれば、すぐに稽古を始めることができます。
中級者(〜有段者)
選び方: 自分の剣風が少しずつ確立されてくる頃です。胴張り型と実戦型の両方を試してみて、どちらが自分の打突や剣風に合っているかを探してみましょう。
購入のヒント: 仕組み品(竹刀の竹と柄革などが別々になっているもの)にも挑戦してみると、自分の好みに合わせた竹刀を組むことができます。
上級者(有段者〜)
選び方: 打突感や竹の品質、バランスにこだわる時期です。古刀型や柄太型など、特定の形を選び、竹の銘柄や産地にもこだわってみましょう。
購入のヒント: 稽古量が増えるため、複数本を使いまわすことで竹刀の寿命を延ばすことができます。
まとめ:最高のパートナーを見つけよう
今回は、竹刀の種類と選び方について解説しました。
竹刀は、あなたの剣風を表現する大切な道具です。ただ高価なものを選ぶのではなく、自分のレベルや剣風に合った一本を選ぶことが、上達への一番の近道です。
この記事を参考に、あなたにとって最高のパートナーとなる竹刀を見つけて、日々の稽古をより充実させてくださいね。