剣道防具の買い替えタイミング:これで安心!見極めポイントと寿命
剣道は、竹刀だけでなく、面・小手・垂などの防具も非常に重要な役割を果たします。日々の稽古で、防具は少しずつ劣化していきますが、「いつ買い替えたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
防具の寿命は、素材や稽古の頻度、お手入れの方法によって大きく変わります。この記事では、あなたの安全を守るためにも、剣道防具を買い替えるべきタイミングを、パーツごとに詳しく解説します。
面:命を守る最重要パーツ
面は、打突を直接受けるため、安全性が最も重要です。
面金の歪みやひび割れ: 面金(顔を守る金属部分)に歪みやひび割れがある場合は、すぐに買い替えが必要です。少しの歪みでも、打突を受けた際の衝撃吸収力が低下し、大怪我につながる可能性があります。
内輪(頭に当たる部分)のへたり: 稽古を重ねることで、内輪のクッション性が失われ、衝撃が直接頭に伝わるようになります。面をかぶった時に、以前よりも頭への当たりが強く感じるようになったら、買い替えのサインです。
布団(面金から下がる部分)のへたり: 面を打たれるたびに、布団の芯がへたり、竹刀が面金に近い部分に当たるようになってきます。布団が薄くなってきたと感じたら、買い替えを検討しましょう。
寿命の目安:
稽古頻度や衝撃の受け方にもよりますが、週3回以上の稽古であれば5〜7年程度が一般的です。
小手:竹刀を握る手と手首を守る
小手は、打突を受けるだけでなく、竹刀を握る上でも重要な役割を果たします。
手の内の破れ: 手のひら部分(手の内)の革が破れたり、ひどく薄くなったりしたら、買い替えのタイミングです。革が破れたり滑ったりすると、竹刀がうまく握れず、思わぬ怪我につながることがあります。
甲のへたり: 繰り返し打たれることで、手の甲の部分がへたって薄くなります。打突を受けた際に、以前よりも衝撃が強く感じるようになったら、小手の寿命です。
手首の関節部分の劣化: 手首を柔らかく動かす部分にひび割れや破れが目立つようになったら、買い替えを検討しましょう。
寿命の目安:
面よりも劣化が早いため、週3回以上の稽古であれば3〜5年程度が一般的です。
垂:腰と股間部を守る
垂は、面や小手ほど直接的な衝撃を受けることは少ないですが、摩擦や汗によって劣化します。
大垂(中心部)のへたり: 大垂は打突を受ける部分のため、徐々にクッション性が失われていきます。打たれた際の痛みが強くなってきたと感じたら、買い替えのサインです。
腹帯の紐の劣化: 垂を固定する紐が擦り切れたり、弱くなったりしたら交換しましょう。稽古中に垂が外れるのを防ぐためにも、重要な部分です。
見た目の劣化: 頻繁に摩擦を受ける部分にテカリが出たり、色が褪せたりするのも、買い替えのタイミングの一つです。
寿命の目安:
面よりも長く使えますが、稽古頻度にもよりますが7〜10年程度が一般的です。
まとめ
剣道防具は、あなたの安全を守るための大切なパートナーです。少しでも不安を感じたら、早めの買い替えを検討しましょう。
**面は「安全性」、小手は「手の内の状態」、垂は「大垂のクッション性」**をそれぞれチェックしましょう。
自分で判断できない場合は、剣道具店の専門家に見てもらうのが一番安心です。
日頃からのお手入れを丁寧に行うことで、防具の寿命を延ばすことができます。しかし、安全には代えられません。長く剣道を続けるためにも、定期的に防具の状態をチェックする習慣をつけましょう。