子供の剣道道具の選び方
子供が剣道を始める際、道具の選び方は安全性や上達に直結します。適切なサイズや素材を選ぶことで、怪我のリスクを減らし、快適に稽古や試合に取り組めます。ここでは、剣道道具の種類ごとの選び方のポイントをまとめます。
1. 面(めん)の選び方
面は頭部を守る重要な防具です。
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サイズ
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頭にしっかりフィットすることが基本
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小さすぎると痛く、大きすぎると動きにくい
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試着して、前後・左右に動かしてもズレないものを選ぶ
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素材
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子供用は軽量の人工素材(樹脂やナイロン製)がおすすめ
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高学年になるまでは、竹製の高価な面は必要ない
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あご紐・面紐
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しっかり結べて、緩みにくいもの
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交換可能なタイプだと成長に合わせて調整可能
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2. 胴(どう)の選び方
胴は胴体の打撃から守る防具です。
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サイズ
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胸幅に合ったものを選ぶ
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背中が浮かないよう、着用して前屈してもずれないもの
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素材
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子供用は軽量樹脂や合成素材が多く、通気性が良いタイプが快適
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高学年や試合用に竹胴や本革胴を選ぶことも可能
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肩紐・胴紐
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締めやすく調整しやすいもの
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子供でも自分で装着できるデザインが便利
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3. 小手(こて)の選び方
小手は手首と手を守る重要な防具です。
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サイズ
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指先から手首までを覆う長さで、手の大きさに合ったもの
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親指や指先が窮屈でないか確認
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素材
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軽量で柔らかい布製や樹脂製の小手がおすすめ
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初心者は動かしやすさを重視
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4. 垂(たれ)の選び方
垂は腰から下を守る防具です。
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サイズ
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腰骨の高さに合わせ、膝にかからない程度の長さ
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動きやすく、蹴りやすい長さを選ぶ
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素材
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子供用は軽量で柔らかい布製
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厚すぎると動きにくくなるので注意
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5. 竹刀(しない)の選び方
竹刀は練習や試合で使用する道具です。
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長さ
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学年や身長に合わせて選ぶ
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目安:身長÷2+5cm前後が一般的
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稽古用は少し短めでも安全
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重さ
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初心者は軽量竹刀がおすすめ
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手首や肩に負担がかからないもの
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素材・握り
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初心者用は耐久性のある竹製
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握りやすいグリップや滑り止め付きも便利
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6. 道着(稽古着)の選び方
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サイズ
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稽古中に動きやすい余裕のあるサイズ
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袖や裾が長すぎず、稽古の妨げにならないこと
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素材
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通気性が良く、汗を吸収しやすい綿製や混紡素材
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乾きやすい素材も便利
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7. 道具選びのポイント
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成長に合わせてサイズ調整
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子供は成長が早いため、サイズ調整がしやすい道具を選ぶ
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面や胴の紐で微調整できるタイプが便利
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安全性を最優先
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サイズが合わない防具は怪我の原因になる
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初心者用は軽量で柔らかい素材を選ぶ
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試着して確認
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店舗で必ず試着して、動きやすさとフィット感を確認
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試合や稽古で実際に動かしてみるのが理想
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成長に応じて買い替え
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高学年になり技術や力がついたら、本格的な道具に買い替える
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8. まとめ
子供の剣道道具は、安全性・動きやすさ・成長への対応が選ぶポイントです。特に初めての道具は軽量・柔らかめの素材を選び、試着でフィット感を確認することが重要です。
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面・胴・小手・垂はサイズと素材のバランスを重視
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竹刀は身長や学年に合った長さ・重さを選ぶ
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道着は動きやすさと通気性を重視
適切な道具を選ぶことで、子供は安全に、快適に剣道を楽しみながら上達することができます。