家庭内事故が一番多い場所はどこ？部位別ランキングと今すぐできる予防策を徹底解説

「子どもが家の中で転んで頭を打った…」「お風呂で親が滑って骨折した…」

こんな話を聞くと、心配で仕方ありませんよね。 実は、日本では毎年約4,500人以上が家庭内事故で亡くなっています（消費者庁データより）。 しかも、そのほとんどが「ちょっとした油断」で起きているんです。

「うちは大丈夫」と思っていても、実は一番危険な場所は意外なところにあります。 今回は、最新の統計データと実際の事例をもとに、家庭内事故が特に多い場所をランキング形式でご紹介。 さらに、各場所で本当に効く予防策を具体的にまとめました。

これを読めば、今日から家族を守る対策がすぐに始められますよ。

家庭内事故が発生しやすい場所ランキングTOP7

1位　階段（転落事故の約4割を占める最危険ゾーン）

階段での転落は、家庭内事故による死亡原因のトップクラス。 特に高齢者と幼児の死亡事故が圧倒的に多い場所です。

【よくあるパターン】

• 手すりにつかまらずに降りる
• スリッパで階段を上り下りする
• 階段に物を置いてしまう

【即効予防策】

• 階段の両側に手すりを設置（片側だけだと危険）
• 滑り止め付きの階段マットを全段に貼る
• 階段に物を絶対に置かない「階段は通路」と家族でルール化
• 夜間の足元灯をセンサー式に変更（暗いと本当に危ない）

2位　浴室（ヒートショック＆転倒で年間1万人以上が救急搬送）

冬場の浴室は、温度差によるヒートショックで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことも。 また、濡れた床での転倒も非常に多い場所です。

【特に注意すべき人】

• 65歳以上の高齢者
• 高血圧・糖尿病の方

【効果抜群の対策ベスト3】 ① 浴室暖房乾燥機（暖房機能）の導入　→　これだけでヒートショックリスクが7割減 ② 浴室全体に滑り止めマットを敷き詰める（吸盤式ではなく接着タイプがおすすめ） ③ シャワーチェア＋手すりのダブル設置（立ち座りが劇的に安全に）

3位　リビング・居間（家具の転倒・ぶつかり事故が急増中）

子どもが走り回ってテーブル角に頭を打つ、地震で本棚が倒れる…など、 実はリビングが一番長い時間を過ごす場所だからこそ事故も多いんです。

【最近増えている事故】

• テレビ台の転倒（薄型テレビでも意外と重い）
• ガラステーブルの破損による切り傷

【今日からできる対策】

• 家具は必ず壁に固定（L字金具で100均でもOK）
• テーブルの角にクッション材を全箇所装着
• 子どもがいる家庭は円形テーブルへの変更が最強

4位　キッチン（やけど・切り傷の温床）

包丁、熱した鍋、油はね…キッチンは危険がいっぱい。

【特に注意すべき瞬間】

• 子どもがコンロに手を伸ばす
• 鍋の取っ手が外に出ている
• 床にこぼれた水で滑る

【プロが実際にやっている対策】

• コンロ前にベビーガードを常設
• 鍋の取っ手は必ず内側に向ける習慣
• IHコンロへの変更（火を使わないのでやけどリスク激減）

5位　玄関（靴の脱ぎ散らかしによる転倒多発）

意外と盲点なのが玄関。 靴が散乱していると、急いでいるときにつまずいてしまうんです。

【実例】 朝の忙しい時間に靴につまずいて顔面から転倒→前歯折れ＋唇裂傷

【最強の玄関対策】

• 靴は1人2足までルール（それ以外は靴箱へ）
• 玄関マットは厚手の滑り止め付きを2枚重ね
• 段差がある場合は蛍光テープで視認性アップ

6位　ベランダ・バルコニー（子どもの転落事故）

「ちょっと目を離した隙に…」が一番怖い場所。 4階以上でも死亡事故は起きています。

【絶対にやってはいけないこと】

• 子どもが乗れる物をベランダに置く
• プランターを積み上げてしまう

【これだけで9割防げる】

• ベランダに踏み台になる物を一切置かない
• 転落防止ネットor柵の高さ確保（最低1.1m以上）
• 室内干しへの切り替え（洗濯物を干すために出さない）

7位　寝室（布団からの転落・窒息事故）

特に乳幼児と高齢者の事故が多い場所です。

【乳幼児の事故例】

• 大人用ベッドからの転落
• 布団とマットレスの隙間に顔がはさまる

【安全な寝室作り】

• 0歳～2歳までは床に布団を敷く
• ベビーベッドは壁から15cm以上離す
• 高齢者はベッドの高さを40cm以下に調整

家庭内事故をゼロにするための最強チェックリスト

最後に、今日からすぐに使えるチェックリストを作りました。

□ 階段に手すりが両側にあるか？ □ 浴室に暖房機と手すりは設置済み？ □ 家具は全て壁に固定している？ □ コンロ前にガードはある？ □ 玄関に靴は散乱していない？ □ ベランダに踏み台になる物はない？ □ 子どもの寝る場所は床か安全なベビーベッド？

この7つのチェックで、家庭内事故の8割以上を防げると言われています。

まとめ：家族を守れるのは、あなたの「今日の行動」

家庭内事故は「いつか」ではなく「今日」起こる可能性があります。 でも、少しの工夫でほぼ100%防げるのも家庭内事故の特徴です。

「うちは大丈夫」と思っているその瞬間が、一番危ない瞬間かもしれません。

ぜひ今日、この記事をきっかけに家族で「家の危険箇所チェック」をしてみてください。 5分で終わるチェックが、家族の一生を守ることになりますよ。

あなたの家が、今日からもっと安全な場所になりますように。